ロボアドバイザーは、同じ「おまかせ投資」でも中身の資産配分(ポートフォリオ)が大きく異なります。
今回は FOLIO ROBO PRO、THEO、WealthNavi、Bloomo、SUSTEN の5社を実際に同時運用し、それぞれのポートフォリオを比較しました。
目次
1. FOLIO ROBO PRO(フォリオ)
特徴:米国株+米国リートの比率が高めで、現金も保有
- 米国株式:37.57%
- 先進国株式:3.90%
- 新興国株式:13.14%
- 米国・先進国債券:14.06%
- ハイ・イールド債券:6.46%
- 金(ゴールド):5.47%
- 不動産(REIT):24.52%
- ロング・ショート複合戦略:0.00%
- 現金:4.88%
米国株と米国リートを合わせると約6割を占め、株式比率は高め。債券や金もバランスよく組み込みつつ、現金比率も4.88%と、やや守りの姿勢も見られます。
2. WealthNavi(ウェルスナビ)
特徴:株式・債券・金・不動産をバランス良く保有
- 米国株式:37.25%
- 先進国株式:16.87%
- 新興国株式:6.81%
- 米国・先進国債券:25.8%
- ハイ・イールド債券:0.00%
- 金(ゴールド):7.86%
- 不動産(REIT):4.87%
- ロング・ショート複合戦略:0.00%
- 現金:0.55%
WealthNavi は株式6割・債券2.5割・金と不動産で残りという構成。
株式を軸にしつつも、金をしっかり入れてインフレ耐性を意識しているのが特徴です。
3. THEO(テオ)
特徴:株式の地域分散+債券・金・不動産を組み合わせた分散投資
- 米国株式:30.46%
- 先進国株式:8.84%
- 新興国株式:7.56%
- 米国・先進国債券:37.59%
- ハイ・イールド債券:7.55%
- 金(ゴールド):0.00%
- 不動産(REIT):6.20%
- ロング・ショート複合戦略:0.00%
- 現金:1.79%
THEO は「株+債券+不動産」に広く分散しつつ、債券比率を高めて安定志向の配分になっています。
攻めすぎず守りすぎず、中リスク中リターンのバランス型。
4. Bloomo(ブルーモ)
特徴:完全株式型で銘柄を個別保有
- 米国株式:99.94%
- 先進国株式:0.00%
- 新興国株式:0.00%
- 米国・先進国債券:0.00%
- ハイ・イールド債券:0.00%
- 金(ゴールド):0.00%
- 不動産(REIT):0.00%
- ロング・ショート複合戦略:0.00%
- 現金:0.06%
ETFではなく、個別株で構成される点が最大の特徴。成長企業や高配当株を組み合わせたポートフォリオで、リスクもリターンも大きくなります。
5. SUSTEN(サステン)
特徴:米国株とロングショート戦略の二本柱
- 米国株式:37.46%
- 先進国株式:17.78%
- 新興国株式:6.98%
- 米国・先進国債券:0.00%
- ハイ・イールド債券:1.27%
- 金(ゴールド):0.00%
- 不動産(REIT):0.00%
- ロング・ショート複合戦略:36.49%
- 現金:0.02%
株式のほか、ヘッジファンド的な「ロングショート戦略」を3割以上組み込み、相場下落時のリスクヘッジを重視した構成。
比較まとめ表
サービス | 株式比率 | 債券比率 | 金 | 不動産 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
FOLIO ROBO PRO | 高(米国株+リート) | 中 | あり | 高 | 株式中心+現金保有 |
WealthNavi | 中 | 高 | あり | あり | 安定志向+DeTAX |
THEO | 中 | 高 | なし | あり | 地域分散重視 |
Bloomo | 非常に高 | なし | なし | なし | 個別株集中 |
SUSTEN | 中 | 低 | なし | なし | ロングショート戦略採用 |
まとめ
同じロボアドでも、株式の割合や保有する資産クラスは大きく異なります。
- 攻めたいなら Bloomo や FOLIO
- 安定性を求めるなら WealthNavi や THEO
- 下落相場に強くしたいなら SUSTEN
運用目的やリスク許容度に合わせて、自分に合ったロボアドを選ぶのがポイントです。